商品説明
アリピプラゾールは心の健康をサポートし、気持ちの高ぶりや不安感をしずめ、また停滞した心身の活動を改善します。
こうした作用から、もともとの適応症である統合失調にかぎらず、強い不安感や緊張感、興奮状態、うつ状態などさまざまな精神症状に応用されています。
効能
統合失調症
双極性障害における躁症状の改善
うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
用法
統合失調症
通常、成人にはアリピプラゾールとして1日6〜12mgを開始用量、1日6〜24mgを維持用量とし、1回又は2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。
双極性障害における躁症状の改善
通常、成人にはアリピプラゾールとして12〜24mgを1日1回経口投与する。なお、開始用量は24mgとし、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。
注意
糖尿病またはその既往歴のある人、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満などで糖尿病発症リスクの高い人は、治療上の有益性を十分考慮のうえ、処方の適否を慎重に判断しなければなりません。
肝臓の悪い人、心臓病、低血圧、てんかん、高齢の人、自分のいのちを絶ちたいという思いが強い人なども、慎重に使用する必要があります。
寝たきり、または手術後などで長時間体を動かせない人、脱水状態の人、あるいは肥満のある人は血栓塞栓症の発現に念のため注意が必要です。
認知症関連の精神症状に対する適応外使用例において、死亡率が1.6~1.7倍高かったという研究報告があります。認知症における安易な使用は控えるべきでしょう。
副作用
比較的多いのは、体の勝手な動き、じっとできない、手足のふるえ、こわばり、不眠または眠気、傾眠、不安感、頭痛、めまい、吐き気、便秘、体重増加などです。軽いものがほとんどですが、体重の変動は糖尿病発症のサインのこともありますので注意が必要です。そのほか、女性ではプロラクチンというホルモンが低下し、生理に影響することがあります。
重い副作用として、血糖値の変動による昏睡や意識障害の報告があります。高血糖のサインとしては、のどが異常に渇く、多飲、多尿、頻尿などがあげられます。逆に低血糖を起こすと、脱力感やけん怠感、冷や汗、ふるえ、眠気などが現れます。どちらの場合も、すぐに受診してください。もともと血糖値が高めの人や太りぎみの人は、定期的に血糖値の検査を受けましょう。
めったにありませんが、抗精神病薬には「悪性症候群」という注意を要する副作用があります。体が硬直して動かなくなり、高熱がでてきたら、すぐに医師に連絡してください。とくに、高齢の人、体の弱っている人、薬の量を増やしたときなどに出現しやすいものです。ご家族や周囲の方も注意してください。
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